タイタニックが水中文化遺産に

 パリに本部を置く国連の教育科学文化機関(ユネスコ)は5日、今月中旬で沈没100年となる豪華客船タイタニックについて、沈没船や海底遺跡を守る水中文化遺産保護条約の対象になると発表しました。

 この条約は、2001年のユネスコ総会で採択され、批准国の数が所定の数に達して2009年1月に発効しました。原則として水中に100年以上ある沈没船や遺跡などが対象で、略奪行為などに歯止めをかけるのが目的です。ユネスコによると、条約の加盟国は今後、破壊、略奪、売却などを禁止し、船体に残る遺体の尊厳を守るため、あらゆる措置を講じることができるという事です。ただし、日本やアメリカ、イギリスなどは条約を批准していません。

 近年水中探査技術の発達で、トレジャーハンターと呼ばれる財宝目当ての人間が組織的に沈没船や遺物を引き上げ、科学的な調査は一切行わずに沈没船や異物を破壊、金目の物だけを回収してネットオークションなどで売り捌く行為が頻発。問題視されていました。

 ちなみに、タイタニックは北大西洋の公海で沈んだため、どの国も管轄権を持っていません。